6558 クックビズの業績について考察してみた

6558 クックビズの業績について考察してみた

PERAGARUアナリスト

四半期業績推移随時更新中

(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2023.Q2 2023.05 725 118 16.28%
FY2023.Q3 2023.08 695 29 4.17%
FY2023.Q4 2023.11 674 101 14.99%
FY2024.Q1 2024.02 899 96 10.68%
(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2017.Q4 2017.11 586 93 15.87%
FY2018.Q1 2018.02 518 6 1.16%
FY2018.Q2 2018.05 654 51 7.8%
FY2018.Q3 2018.08 619 -12 -1.94%
FY2018.Q4 2018.11 712 87 12.22%
FY2019.Q1 2019.02 622 -21 -3.38%
FY2019.Q2 2019.05 838 153 18.26%
FY2019.Q3 2019.08 745 28 3.76%
FY2019.Q4 2019.11 768 66 8.59%
FY2020.Q1 2020.02 552 -163 -29.53%
FY2020.Q2 2020.05 390 -120 -30.77%
FY2020.Q3 2020.08 253 -187 -73.91%
FY2020.Q4 2020.11 250 -145 -58%
FY2021.Q1 2021.02 220 -127 -57.73%
FY2021.Q2 2021.05 264 -78 -29.55%
FY2021.Q3 2021.08 238 -86 -36.13%
FY2021.Q4 2021.11 313 -47 -15.02%
FY2022.Q1 2022.02 322 -2 -0.62%
FY2022.Q2 2022.05 409 78 19.07%
FY2022.Q3 2022.08 396 81 20.45%
FY2022.Q4 2022.11 -1,127 0 0%
FY2023.Q1 2023.02 571 42 7.36%
FY2023.Q2 2023.05 725 118 16.28%
FY2023.Q3 2023.08 695 29 4.17%
FY2023.Q4 2023.11 674 101 14.99%
FY2024.Q1 2024.02 899 96 10.68%

沿革

2007年12月クックビズ株式会社設立。2008年3月求人情報サイト「cook+biz」(後に「cookbiz」へ名称変更)をリリース。2012年7月飲食業界に特化した求人広告サービスを開始。2017年11月東証マザーズ上場。2022年4月東証の市場区分見直しに伴いグロース市場へ移行。飲食業界に特化した人材サービスを行う

代表取締役の経歴

代表取締役社長の薮ノ賢次氏は1980年5月生まれ。大阪府立大学を卒業後、友人と通信端末の販売会社を起業。2007年12月同社を別会社として設立、以降代表取締役を務める

報告セグメント

同社の事業は「HR事業」と「事業再生」の2報告セグメントに大別される。2023年11月期第1四半期売上高のセグメント別構成はHR事業が約6割、事業再生が約4割。利益面ではHR事業が赤字だった。

事業モデル

HR事業では飲食業界に特化した求人サイト「cookbiz」の運営を行っている。「人材紹介サービス」や「求人広告サービス」、「スカウトサービス」を中心に展開する。「人材紹介サービス」は初期費用無料でキャリアアドバイザーが面談の上、マッチする人材を起業に推薦。求職者が採用された際に求人企業より成功報酬として年収に応じて受領する手数料が収益となる。「求人広告サービス」では年間150万人が訪れる飲食特化の求人情報サイト「クックビズ」への特集記事の掲載、サイト上位への優先表示の有無、掲載期間・職種・エリア数に応じた掲載料金を収受する。「スカウトサービス」は約16万人の飲食人材データベースから、会いたい人材に直接スカウトが出来る。利用期間に応じて予め定めた利用料金(月額課金型)を収受する。

2022年11月期決算説明資料

事業再生では、今後市場拡大が見込まれる後継者不在の中小企業の事業再生案件に取り組む。事業再生の取組として海産物の冷凍加工事業を展開するきゅういち株式会社の全株式を2022年10月に取得。
有効求人倍率は全業種をみるとほぼ変動がないものの、飲食店に絞ってみると2021年10月以降求人ニーズの高まりを見せている。

競合他社

飲食店に特化した人材サービス分野では、求人サイト「求人飲食店ドットコム」を運営する3963シンクロ・フードが挙げられる。広く人材サービス分野をみると競合は多数存在する。

強み・弱み

飲食業界に特化し、業界の特性、人材ニーズ、職種ごと必要とされる経験やスキルなどに精通していることが同社の強みと考えられる。リスクとしては、飲食業界に特化しているため、同業界全般の動向が同社業績に大きく影響を与えると考えられる。新たに事業再生に取り組んでいるきゅういち株式会社については天候不良等による漁獲量低迷などがリスク要因として挙げられる。

KPI

同社では売上高、紹介単価、紹介人数などをKPIとしている。2022年11月期末での各推移は下図の通り。

2022年11月期決算説明資料

業績

コロナ禍での利用客数の減少を受けて求人ニーズの減少した2020年11月期、2021年11月期に2期連続減収、最終赤字を計上した。2022年11月期は経済活動再開の動きから前期比+45.1%の増収、黒字転換となった。2023年11月期も、連結子会社化したきゅういち株式会社の売上高の寄与もあり増収増益を見込んでいる。フリーCFは業績が落ち込んだ2020年11月期、2021年11月期にマイナスとなった。自己資本比率も2020年11月期以降低下し、2022年11月期末は39.3%。

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