6183 ベルシステム24の業績について考察してみた

6183 ベルシステム24の業績について考察してみた

PERAGARUアナリスト

四半期業績推移随時更新中

(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2024.Q3 2023.11 36,353 2,392 6.58%
FY2024.Q4 2024.02 35,685 2,558 7.17%
FY2025.Q1 2024.05 36,816 2,600 7.06%
FY2025.Q2 2024.08 35,224 2,210 6.27%
(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2018.Q1 2017.05 28,561 2,251 7.88%
FY2018.Q2 2017.08 28,584 2,136 7.47%
FY2018.Q3 2017.11 29,476 2,694 9.14%
FY2018.Q4 2018.02 28,997 2,238 7.72%
FY2019.Q1 2018.05 30,154 2,787 9.24%
FY2019.Q2 2018.08 29,914 2,558 8.55%
FY2019.Q3 2018.11 29,973 2,398 8%
FY2019.Q4 2019.02 31,072 837 2.69%
FY2020.Q1 2019.05 30,840 2,920 9.47%
FY2020.Q2 2019.08 32,196 2,960 9.19%
FY2020.Q3 2019.11 32,395 2,989 9.23%
FY2020.Q4 2020.02 31,232 2,236 7.16%
FY2021.Q1 2020.05 32,678 3,051 9.34%
FY2021.Q2 2020.08 34,193 3,572 10.45%
FY2021.Q3 2020.11 35,273 3,524 9.99%
FY2021.Q4 2021.02 33,591 1,652 4.92%
FY2022.Q1 2021.05 36,458 3,577 9.81%
FY2022.Q2 2021.08 36,652 3,623 9.88%
FY2022.Q3 2021.11 36,420 3,469 9.52%
FY2022.Q4 2022.02 36,949 2,565 6.94%
FY2023.Q1 2022.05 39,244 4,278 10.9%
FY2023.Q2 2022.08 39,047 3,905 10%
FY2023.Q3 2022.11 39,265 3,699 9.42%
FY2023.Q4 2023.02 38,498 3,035 7.88%
FY2024.Q1 2023.05 39,370 4,139 10.51%
FY2024.Q2 2023.08 37,309 2,390 6.41%
FY2024.Q3 2023.11 36,353 2,392 6.58%
FY2024.Q4 2024.02 35,685 2,558 7.17%
FY2025.Q1 2024.05 36,816 2,600 7.06%
FY2025.Q2 2024.08 35,224 2,210 6.27%

沿革

1982年5月株式会社ベルシステム二四設立、翌月「電話転送機による24時間電話業務代行サービス」および「夜間・休日におけるクレジット申し込み電話受付業務」を開始。以降、「テレフォン・リサーチ業務」や「テレビショッピングの注文電話受付業務」など電話を利用する各種サービスを展開。1992年8月株式会社ベルシステム24に商号変更。1997年2月東証二部上場、1999年11月東証一部に変更となるも、2005年1月日興プリンシパル・インベストメンツ株式会社の完全子会社となり株式非公開化。2014年3月持株会社制に移行。2015年9月株式会社ベルシステム24ホールディングスに商号変更。2015年11月東証一部に再上場。2022年4月東証の市場区分見直しに伴いプライム市場へ移行。8001伊藤忠商事が資本参加するコールセンター事業の大手

代表取締役の経歴

代表取締役社長執行役員CEOの野田俊介氏は1962年5月生まれ。東京大学を卒業後、1987年4月8001伊藤忠商事に入社。同社で情報・通信分野の要職を中心に歴任後、2015年9月取締役として同社に入社。2020年5月より代表取締役を務める

報告セグメント

同社の事業は「CRM事業」の単一セグメント。同事業はコンタクトセンター運営およびその付帯業務で構成される。

事業モデル

CRM事業では、クライアント企業のカスタマーサポート業務(商品・サービスに関する質問対応業務)、セールスサポート業務(商品・サービスの販促サポート業務)、テクニカルサポート業務(IT製品の操作方法等に関する質問対応業務)およびBPO業務(市場調査・データ入力作業等の請負や医薬品・医療機器の開発支援業務)を行っている
顧客の業種は下図の通りサービス業や運輸・通信業の割合が高い。

2023年2月期(2022年度)決算補足資料

経済活動の正常化から、労働市場の逼迫がみられ、人件費の水準は上昇傾向にある。そのような環境下、事業のアウトソーシング需要は高まっている。またコミュニケーション手段の多様化や技術革新に伴い、消費者との対話においてもAIを活用し自動化する動きや顧客対応データの資産化などより一層のサービス高度化が求められている。

競合他社

コールセンターに強いBPOの4290プレステージ・インターナショナル、8031三井物産系でコールセンター主力の4708りらいあコミュニケーションズ、アウトソーシングビジネス大手でコールセンター事業も行う9715トランスコスモスなどが挙げられる。コンタクトセンターアウトソースの分野では同社を含めた上位3~5社の大手による寡占化が続いている。

強み・弱み

多様な業界、顧客と取引が分散されており、特定の業界や取引先の業況に大きく影響をうけないこと8001伊藤忠商事の資本参加に伴うシナジー効果(下図)が同社の強みと考えられる。リスクとしては、人件費が高騰している中でのオペレーターの確保などが挙げられる。

2023年2月期(2022年度)決算補足資料

KPI

①拠点数:国内39拠点(2023年2月末時点)
②従業員数:連結従業員数10,920人、臨時従業員数21,209人(同上)
③拠点ブース数:約19,800席(同上)

2023年2月期(2022年度)決算補足資料

業績

売上高、利益面ともに業容拡大が続いている。2023年2月期売上高は、2020年2月期比で約+30,000百万円の156,054百万円だった。8001伊藤忠商事のほか、7911凸版印刷との協業強化に伴う案件が堅調推移している。営業利益率は9%前後で推移。フリーCFはプラス。自己資本比率30%台で推移するが上昇傾向にある。


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