3192 白鳩の業績について考察してみた

3192 白鳩の業績について考察してみた

PERAGARUアナリスト

四半期業績推移随時更新中

(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2023.Q1 2022.05 1,543 20 1.3%
FY2023.Q2 2022.08 1,669 40 2.4%
FY2023.Q3 2022.11 1,533 -11 -0.72%
FY2023.Q4 2023.02 1,609 8 0.5%
(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2017.Q2 2017.02 1,277 48 3.76%
FY2017.Q3 2017.05 1,235 54 4.37%
FY2017.Q4 2017.08 1,318 65 4.93%
FY2018.Q1 2017.11 1,351 83 6.14%
FY2018.Q2 2018.02 1,343 46 3.43%
FY2018.Q3 2018.05 1,350 46 3.41%
FY2018.Q4 2018.08 1,340 24 1.79%
FY2019.Q3 2018.11 1,339 13 0.97%
FY2019.Q4 2019.02 1,328 -6 -0.45%
FY2020.Q1 2019.05 1,267 -23 -1.82%
FY2020.Q2 2019.08 1,349 -13 -0.96%
FY2020.Q3 2019.11 1,354 0 0%
FY2020.Q4 2020.02 1,281 -10 -0.78%
FY2021.Q1 2020.05 1,306 -15 -1.15%
FY2021.Q2 2020.08 1,369 -65 -4.75%
FY2021.Q3 2020.11 1,490 -41 -2.75%
FY2021.Q4 2021.02 1,529 -51 -3.34%
FY2022.Q1 2021.05 1,522 -29 -1.91%
FY2022.Q2 2021.08 1,568 0 0%
FY2022.Q3 2021.11 1,514 -8 -0.53%
FY2022.Q4 2022.02 1,627 -1 -0.06%
FY2023.Q1 2022.05 1,543 20 1.3%
FY2023.Q2 2022.08 1,669 40 2.4%
FY2023.Q3 2022.11 1,533 -11 -0.72%
FY2023.Q4 2023.02 1,609 8 0.5%

沿革

1974年8月、衣料品等の販売を事業目的として、京都市に株式会社白鳩設立。1995年10月に自社サイトでECによる販売を開始。その後、1999年11月の「楽天市場」、2005年3月の「Yahoo!ショッピング」、2006年6月の「ビッターズ」(現auPAYマーケット)、2009年8月の「Amazon.co.jp」と、大手ECショッピングモールへの出店を進める。また、2013年7月の「天猫国際」(中国)、2014年9月の「Qoo10 – Singapore」(シンガポール)、2019年4月の「LAZADA」(マレーシア)と、海外におけるEC事業へも進出。2018年3月、小田急電鉄株式会社に対して、第三者割当による新株式発行を実施し連結子会社となる。2014年4月に東証JASDAQ上場、現在は同スタンダード。インナーウェア等のEC販売及び直営店舗運営を事業とする。

報告セグメント

WEBサイトでのインナーショップ事業」の単一セグメントであるが、アンテナショップとして京都市に実店舗「SHIROHATO」(アバンティ店)も運営する。

事業モデル

インナー、ルームウェア、レッグウェアを主にメーカーから仕入れ、インターネット上で販売するEC事業が主力。EC事業の運営に必要な「ささげ業務」(撮影、採寸、原稿作成)、店舗運営、顧客対応、システム開発、保守業務を京都本社及び物流センターにて一括管理。このワンストップ体制により、業務の有効性の確保と効率化、スピーディな対応を実現。並行して、東京営業所では主にEC事業で販売するプライベートブランド商品の企画・開発を行う。
取扱アイテムは、ブラジャー・ガードルなどの「ファンデーション」、キャミソール・スリップなどの「ランジェリー」、パンティーストッキング・ソックスなどの「レッグ」、パジャマ・ルームウェアなどの「ナイティ」、パンツ・ボトムなどの「ショーツ」、男性用「メンズ」である。
EC販売網に関しては、国内では自社公式サイトの他、「楽天市場」、「yahoo!ショッピング」、「Amazon」、「auPAYマーケット」、「Qoo10」、「ポンパレモール」、「ZOZOTOWN」などで合計12店舗を展開。海外においては、「天猫国際」(中国)、「Qoo10」(シンガポール)へ出店。
また、カスタマー・リレーションシップ・マネージメントの一環として、「Instagram」、「Twitter」、「LINE」の公式サイトで情報発信を行っている。

公式ウェブサイト内「事業内容」

競合他社

インナーウェアを主力にEC事業を展開する点はユニークであり全面的に競合する他社は見当たらないが、アパレル全般へ範囲を広げると3185夢展望(株)、3189(株)ANAPなどが競合し得る。また、3591(株)ワコールホールディングスも、EC主力ではないものの公式通販サイトを運営する点で競合の可能性あり。

強み・弱み

インナーウェアは実用的側面が強く、季節や流行の影響が比較的小さいため売上が安定している点が強み。また、インナーウェアのEC事業は競合が少ない点も有利。ワンストップ体制による業務の有効性の確保と効率化、スピーディな対応も強み。
一方、事業内容をインナーウェアのEC事業に特化している点はリスク集中傾向。また、同領域は参入障壁が低いため、新規参入や他社の事業拡大も潜在的リスク。楽天市場、yahoo!ショッピング、Amazonなど主力出店先の動向にも注意が必要。

KPI

仕入実績、販売実績などが主要KPIと見られる。

有価証券報告書-第50期 p.13より抜粋
有価証券報告書-第50期 p.13より抜粋

業績

決算期は2018年まで8月末としていたが、2019年に2月末へ変更。売上高は2017年8月期~2021年2月期までは5十億円台で緩やかな増加傾向をたどり、2022年2月期には上場来初の6十億円台を記録。しかしながら、経常利益に関しては2020年2月期より3期連続の赤字。2022年2月期は、売上高6,231百万円(前期比+9.4%)、営業利益▲38百万円(同+134百万円)、経常利益▲67百万円(同+143百万円)であった。なお2023年2月期は第3四半期の時点では黒字であり、売上高4,745百万円(前年同期比+3.0%)、営業利益49百万円(同+86百万円)、経常利益30百万円(同+90百万円)となった。

3192 白鳩
のオルタナティブデータあります

関連ありそうな記事