6857 アドバンテストの業績について考察してみた

6857 アドバンテストの業績について考察してみた

PERAGARUアナリスト

四半期業績推移随時更新中

(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2024.Q3 2023.12 133,233 26,830 20.14%
FY2024.Q4 2024.03 135,763 19,529 14.38%
FY2025.Q1 2024.06 138,725 31,325 22.58%
FY2025.Q2 2024.09 190,481 63,534 33.35%
(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2017.Q4 2017.03 48,345 4,614 9.54%
FY2018.Q1 2017.06 40,697 2,226 5.47%
FY2018.Q2 2017.09 47,715 5,186 10.87%
FY2018.Q3 2017.12 50,876 3,233 6.35%
FY2018.Q4 2018.03 67,935 13,842 20.38%
FY2019.Q1 2018.06 70,931 15,818 22.3%
FY2019.Q2 2018.09 72,646 17,945 24.7%
FY2019.Q3 2018.12 74,920 20,703 27.63%
FY2019.Q4 2019.03 63,959 10,196 15.94%
FY2020.Q1 2019.06 66,165 15,160 22.91%
FY2020.Q2 2019.09 71,586 17,718 24.75%
FY2020.Q3 2019.12 69,917 14,253 20.39%
FY2020.Q4 2020.03 68,226 11,577 16.97%
FY2021.Q1 2020.06 66,725 13,458 20.17%
FY2021.Q2 2020.09 77,377 17,479 22.59%
FY2021.Q3 2020.12 78,072 15,241 19.52%
FY2021.Q4 2021.03 90,615 24,548 27.09%
FY2022.Q1 2021.06 97,116 26,125 26.9%
FY2022.Q2 2021.09 90,874 21,351 23.5%
FY2022.Q3 2021.12 112,077 33,566 29.95%
FY2022.Q4 2022.03 116,834 33,692 28.84%
FY2023.Q1 2022.06 135,943 44,783 32.94%
FY2023.Q2 2022.09 138,863 43,133 31.06%
FY2023.Q3 2022.12 137,993 41,224 29.87%
FY2023.Q4 2023.03 147,392 38,547 26.15%
FY2024.Q1 2023.06 101,251 14,269 14.09%
FY2024.Q2 2023.09 116,260 21,000 18.06%
FY2024.Q3 2023.12 133,233 26,830 20.14%
FY2024.Q4 2024.03 135,763 19,529 14.38%
FY2025.Q1 2024.06 138,725 31,325 22.58%
FY2025.Q2 2024.09 190,481 63,534 33.35%

沿革

1954年12月愛知県にて電子計測器専門メーカーとしてタケダ理研工業株式会社設立。1976年2月6702富士通が同社に資本参加。1983年2月東証二部上場、1985年9月東証一部に変更。同年10月株式会社アドバンテストに商号変更。1982年6月に米国へ子会社を設立以降、ドイツ、シンガポールなど世界展開している。2001年から2016年はNY証券取引所にも上場していた。2022年4月東証の市場区分見直しによりプライム市場へ移行。半導体試験装置の世界大手

報告セグメント

「半導体・部品テストシステム事業」、「メカトロニクス関連事業」および「サービス他」の3報告セグメントで構成される。セグメント毎の売上高構成比は下図参照。半導体・部品テストシステム事業の売上高が全体の約7割を占める。

2022年度(2023年3月期)第3四半期決算説明会

事業モデル

同社の事業は売上の約7割を占める半導体・部品テストシステム、テストシステムの周辺機器などからなるメカトロニクス関連、保守・メンテナンスおよびシステムレベルテストを行うサービス他からなる。半導体試験装置は、SoC半導体用のテスタとメモリ半導体用のテスタに大別される。特に少品種・大量製品が一般的なDRAMやNANDフラッシュといったメモリ半導体専用テストシステムが多く採用され、DRAM用は世界トップである。また海外売上高比率は95%以上で推移しており、その相手国はおもに韓国、台湾、中国とアジアが大勢を占める。顧客は大手半導体メーカーなど。

2022年度(2023年3月期)第1四半期決算説明会

デジタル改革の進展により半導体需要は拡大、半導体テストビジネスは非常に高い水準で推移しているが、一方で部材不足の長期化や地政学リスクやインフレの進行がみられ、不透明感が増している。

競合他社

NASDAQ上場企業の米テラダインと同社の2社でテスタ市場を分け合っている状況である。

強み・弱み

上記の通りテスタ市場は寡占化されており、テスタの需要を安定的に享受しやすいことが同社の強みである。一方でテスタ需要は半導体自体の需要に依存するため、半導体需要および同メーカーの設備投資動向に同社業績は影響を受ける。また海外売上高比率が高く、特に米ドルによる売上高の占める割合が大きい。対米ドルで円高が進むとその分全てを製品価格への転嫁することは難しく、同社業績に悪影響を及ぼす可能性がある。

KPI

①半導体市場動向(SOX指数など)
②半導体大手メーカーの設備投資動向
③為替動向(米ドルなど)

業績

コロナ禍において一時業績低迷はあったものの、好調な半導体市場の恩恵を受け増収増益基調。2023年3月期も会社予想は売上高前期比+30%超、営業利益同+50%弱である。フリーCFは恒常的にプラス。営業CFのプラス幅が拡大傾向にある。自己資本比率は50%~60%台で推移。

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