7803 ブシロードの業績について考察してみた

7803 ブシロードの業績について考察してみた

PERAGARU管理人

ブシロード事業概要

ブシロードは東京都中野区に本社を置く企業。主にカードゲーム、トレーディングカード、ゲームソフト、キャラクターグッズの開発、製作、販売、各種コンテンツのプロデュースを手がける。ブシロードグループの中核企業である。大型IPを有しているのが特徴であり、カードファイト!! ヴァンガードBanG Dream!、少女☆歌劇 レヴュースタァライト、新日本プロレスなどがある。

沿革

2007年5月18日、ブロッコリー創業者で元社長の木谷高明が設立。2016年9月15日にはグリーと資本業務提携契約を締結、グリーがブシロードの実施する第三者割当増資を引き受け、約20億円(出資比率10%強)を出資することとなった。

株主構成

大株主は三井住友信託銀行が筆頭であり31%を占めている。創業者の木谷氏は12%の株を所有しており、その他の株主は信託銀行等の金融機関になっている。

取締役会構成

取締役会は男性9名、女性0名の合計9名で構成されており、代表取締役会長は木谷氏であるその他の取締役メンバーは外資証券、公認会計士、アイ・ビー・エム出身者等の多様なバックグラウンドである。

代表取締役の経歴

代表取締役会長かつ、創業者の木谷氏は1984年に山一證券に入社後、10年後の94年にブロッコリー設立、そのまま同社の創業者になっている。

報告セグメント

セグメントはデジタルIP事業と、ライブIP事業からなる。デジタルIP事業はトレーディングカード部門やモバイルオンラインゲーム部門などが主たる事業である。ライブIP事業は、自社IPを中心にした音楽ソフトの販売、ライブイベントの運営等を行うのが主たる事業内容になっている。

競合他社

主たる競合企業は、モバイルオンラインゲーム事業を行っているものが数多くあるので潜在的な脅威である。競争激化の場合は売上に影響する可能性はあるが、魅力的なコンテンツ提供を図りリスクの低減を図る。競合に関してはMOG部門でモバゲー、TOG部門でバンダイナムコやネクソン、音楽部門でavex等が想定される。

連結の範囲

同社は連結子会社12社、非連結子会社2社、持分法適用関連会社2社を有している。

デジタルIP事業

事業モデル

デジタルIP事業はトレーディングカード部門やモバイルオンラインゲーム部門などが主たる事業であり、バンガード等のカードゲーム等の様々な商品を取りそろえている。収益の稼得方法は主にゲーム内で顧客が課金することにより計上される。

業績の進捗

デジタルIP事業に関しては、直近の決算期では以下のような状況になっている。
TCG(トレーディングカード)部門:各TCGとも大型の新商品を発売し、海外での売上も好調に推移したことから、直近2年間の四半期として最高の売上高を達成。
MOG部門:既存アプリゲームの売上は全体的にやや軟調となり、前四半期比で売上高は減少。
MD部門:コロナ禍のなか商品の受注数が減少しており、リアルイベントが徐々に再開されているものの、売上の大きな改善には至っていない。
メディア部門:広告代理店事業におけるグループ外部案件の増加により、売上が増加し、デジタルIP事業全体では、2018年度第4四半期を超えて四半期として最高の売上高を達成した。
総括すると2021Q1売上高6651百万円と前年同期比11%増であった。営業利益は3百万円と前年同期760百万円より大幅に減少した。

ライブIP事業

事業モデル

ライブIP事業は、自社IPを中心にした音楽ソフトの販売、ライブイベントの運営等を行うのが主たる事業モデルである。ライブIP事業においては、IPによるライセンス収入が主な収益源となっている。

業績の進捗

2021年6月期第1Q に決算発表では、ライプIP事業は有観客とオンライン配信を組み合わせたライブ・興行・イベントの開催が増えたことにより、売上高はビフォーコロナの水準に戻りつつある。セグメント利益については有観客興行の再開によりスポーツ部門は黒字化したが、劇団飛行船の公演中止による影響もありライブIP事業全体では減収・赤字となった。
総括すると2021Q1売上高2,320百万円と前年同期比0%増であった。営業利益は▲91百万円と前年同期450百万円より大幅に減少した。

KPI

コンテンツビジネスであるという特徴があるので販管費に計上されている広告宣伝費の増減が主要なKPIであると想定される。
また、ゲームアプリのダウンロード数、課金者数、課金単価などもKPIとして想定できるだろう。