7325 アイリックコーポレーションの業績について考察してみた

7325 アイリックコーポレーションの業績について考察してみた

PERAGARU管理人

アイリックコーポレーション事業概要

アイリックコーポレーションは東京都文京区に本社を置く、来店型の保険代理店を運営する企業である。生命保険コンサルタント業(生命保険代理店)、 損害保険代理業、フランチャイズ店舗展開事業、保険販売支援に関するソリューション事業、システム事業を手掛けている。

沿革

代表取締役社長CEOである勝本氏が、銀行・保険会社での勤務を経て1995年に設立した。1997年に保険業法の改正に合わせて生命保険、損害保険の乗合代理店登録を行い、複数の保険会社の保険商品を取り扱う生命保険媒介業並びに損害保険代理業として営業を開始。1999年12月に日本で初めてとなる来店型保険ショップチェーン「保険クリニック」をスタートし近年では「人と保険の未来をつなぐ Fintech Innovation」を企業テーマとしてかかげ、フィンテック・インシュアテックなどのシステム領域に積極的に参入している。2018年9月にはマザーズ上場した。

株主構成

大株主は35%超を保有する投資会社のファラロンキャピタルであり、次いで創業者の勝本氏(17.8%)である。他の株主は信託銀行や親族等の個人株主が占めている。

取締役会構成

取締役会は社外取締役1名を含む、9名の取締役で構成されている。女性の取締役は存在しない。他の役員メンバーは保険会社や総合商社の出身が占めており監査役はともに弁護士と公認会計士である。

代表取締役の経歴

代表取締役社長の勝本氏は信用金庫に入社後、メットライフ生命に入社、その後独立起業して今の地位を築いている。

報告セグメント

報告セグメントは、保険販売事業、ソリューション事業、システム事業の3セグメントである。
保険販売事業では、自社開発した「保険分析・検索システム」を活用した独自のサービスで「保険クリニック」直営店を45店舗展開している。
ソリューション事業では、システムや教育・店舗ノウハウを提供する「保険クリニック」FC店を全国
182店舗展開、さらには、システム及び教育の提供を保険会社や銀行へ広げ、ソリューション事業を確立している。
システム事業では、連結子会社である株式会社インフォディオにより、スマートOCR(AI搭
載次世代型OCR)の開発など新しい技術開発に成功し保険業界以外へも技術提供を行っている

競合他社

競合他社については、他の保険販売代理店が中小大手関係なく含まれていると想定される。
競争環境はやや厳しいものの、対面型営業を強みにしていた同社は一定の競争優位性があると思われる。

連結の範囲

連結子会社1社存在している。

保険販売事業

事業モデル

収益は、代理店業務委託契約を締結する保険会社の保険商品を販売する客と保険会社の間での保険契約により、顧客に支払われる保険料に従い、当該保険会社から当社に保険手数料を支払い収益計上される。

業績の進捗

直営店部門は、オンライン保険相談の開始やテレビCM放映により、当四半期の集客数と新規契約手数料収入は順調に推移。2021年6月期Q1では売上高669百万円(前年同期比+2.1%)

システム事業

事業モデル

収益はアイリックまたはその他企業によりシステムソフトウェアの開発受注し、開発費を受領することで計上される。スマートOCRについては提供先企業からサブスクリプション方式で使用料を受領する。

業績の進捗

スマートOCRの売上は順調に推移しており、引き続き多くの会社様からの問合わせ、受注へ結びついた。また、受託開発も好調に推移しており、システム事業は2021年6月期Q1では売上高71百万円(前年同期比+110%)

ソリューション事業

事業モデル

収益は保険クリニック基本契約および共同募集契約を締結し、その他サービス提供に応じてノベルティ売上・教育検収売上が計上される。他にも保険会社から運営代理店に手数料が支払われた場合はロイヤリティを受領することで収益計上になる。

業績の進捗

FC部門は2020年6月期に店舗数が大きく増加したことから手数料収入や月額利用料が伸びた。AS部門は、前年同期は保険販売コンサルティングの新規契約により一時的な売り上げが伸びた事に対し当期は新型コロナウイルス拡大の影響で4月から6月にかけて営業活動の自粛期間があったこと、見込み先企業で検討が進まなかったこと、8月には一部代理店の大型解約があったことなどから、前年同期を下回る結果となった。以上の要因から、ソリューション事業は2021年6月期Q1では売上高283百万円(前年同期比-0.3%)であった。

KPI

保険販売が主たる事業であるため、保険販売事業KPI は直営店集客数と直営店成約率、一世帯当たりの成約単価である。ソリューション事業では、ASシリーズID数推移・FC店舗推移が重要なKPIになる