8113 ユニ・チャームの業績について考察してみた

8113 ユニ・チャームの業績について考察してみた

PERAGARUアナリスト

四半期業績推移随時更新中

(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2022.Q3 2022.09 232,934 36,241 15.56%
FY2022.Q4 2022.12 243,474 27,904 11.46%
FY2023.Q1 2023.03 220,839 28,427 12.87%
FY2023.Q2 2023.06 233,098 30,320 13.01%
(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2017.Q1 2017.03 146,259 0 0%
FY2017.Q2 2017.06 155,721 0 0%
FY2017.Q3 2017.09 163,612 66,632 40.73%
FY2017.Q4 2017.12 176,055 20,206 11.48%
FY2018.Q1 2018.03 160,936 24,731 15.37%
FY2018.Q2 2018.06 164,749 22,538 13.68%
FY2018.Q3 2018.09 172,430 28,539 16.55%
FY2018.Q4 2018.12 190,175 19,299 10.15%
FY2019.Q1 2019.03 168,611 20,099 11.92%
FY2019.Q2 2019.06 173,887 19,121 11%
FY2019.Q3 2019.09 182,243 29,140 15.99%
FY2019.Q4 2019.12 189,492 21,419 11.3%
FY2020.Q1 2020.03 183,788 30,281 16.48%
FY2020.Q2 2020.06 172,765 25,046 14.5%
FY2020.Q3 2020.09 177,921 33,823 19.01%
FY2020.Q4 2020.12 193,001 25,594 13.26%
FY2021.Q1 2021.03 182,015 31,353 17.23%
FY2021.Q2 2021.06 194,945 30,430 15.61%
FY2021.Q3 2021.09 194,918 35,634 18.28%
FY2021.Q4 2021.12 210,845 25,065 11.89%
FY2022.Q1 2022.03 204,373 29,948 14.65%
FY2022.Q2 2022.06 217,241 25,473 11.73%
FY2022.Q3 2022.09 232,934 36,241 15.56%
FY2022.Q4 2022.12 243,474 27,904 11.46%
FY2023.Q1 2023.03 220,839 28,427 12.87%
FY2023.Q2 2023.06 233,098 30,320 13.01%

沿革

1961年2月に高原慶一朗氏が大成化工株式会社設立、建材の製造・販売を開始。1963年8月には衛生紙綿(生理用ナプキン)の製造・販売を開始。1974年9月、株式額面変更のため、岡田産業株式会社を存続会社として大成化工株式会社を吸収合併、同時にユニ・チャーム株式会社へ商号変更。1981年8月には、幼児用紙おむつの販売を開始。1984年10月、嬌聯股份有限公司(旧商号嬌聯工業股份有限公司)設立、台湾-大中華圏へ進出。以後、タイ、オランダ、中国等、海外へ展開。1976年8月に東証二部上場、1985年3月には同一部へ市場変更、現在は同プライム。不織布・吸収体の加工・成形技術を活かした、ウェルネスケア関連製品、ペットケア関連製品、フェミニンケア関連製品、ベビーケア関連製品、Kireiケア関連製品、食品包材等の製造・販売を事業とする

代表取締役の経歴

代表取締役社長執行役員の高原豪久氏は1961年7月生まれで、創業者の高原慶一朗氏の実子。成城大学卒業後、1986年4月に株式会社三和銀行(現株式会社三菱UFJ銀行)入行。1991年4月、同社入社。常務取締役、代表取締役社長などを経て2004年6月より現職

報告セグメント

「パーソナルケア」、「ペットケア」、「その他」の3セグメントで構成される。主力はパーソナルケア。

事業モデル

パーソナルケア事業は、商品別に「ウェルネスケア関連商品」、「フェミニンケア関連商品」、「ベビーケア関連商品」、「Kireiケア関連商品」に分類される。ウェルネスケア関連商品の主力は成人用紙おむつ「ライフリー」で、ナプキンタイプの軽失禁パッドから、パンツタイプ(外側)、テープ止め(外側)、パンツ専用尿とりパッド(内側)、テープ止め専用尿とりパッド(内側)と、多彩なラインナップを用意。また、不織布立体型マスク「超立体」、「超快適」も扱う。
フェミニンケア関連商品は女性用生理用品を扱い、使用するシーン別・厚さ別・素材別・長さ別ときめ細かい品揃えで定評の定番商品「ソフィ」の他、おしゃれを求める女性に人気の「センターイン」も加え、ラインナップの強化を図っている。
ベビーケア関連商品の中心は幼児用紙おむつで、定番商品の「ムーニー」の他、デザインや追加機能を重視した「マミーポコ」、「トレパンマン」、「オヤスミマン」なども用意。
Kireiケア関連商品はウェットティッシュ・ペーパー類やコットン類を扱い、化粧用の「シルコット」、清掃用の「ウェーブ」、キッチンペーパー「クックアップ」などをラインナップ。
ペットケア事業の主力商品はペットフードであり、年齢・体格・体調・嗜好などに合わせ「愛犬元気」、「ねこ元気」、「グラン・デリ」、「ベストバランス」、「銀のスプーン」、「銀のさら」、「Physicalife」など多彩なラインナップを用意。また、ペット用トイレ用品やペット用おむつなども扱う。

2023年12月期第1四半期決算説明資料p.23

競合他社

4452花王(株)が紙おむつ、生理用品、ペーパー類の製造・販売で競合する。

強み・弱み

景気や社会情勢に左右されにくい商品を主に扱うため、コロナ禍の影響が軽微であったように、安定した業績を維持できる点が強み。アジア地域における売上が全体の約48%と、需要増が見込まれる同地域に強みを見せる点も追い風。
一方、売上の海外比率が約66%と高い点は、為替変動や地政学的リスクが懸念される。

KPI

生産実績などが主要KPIと見られる。
生産高(2022年12月期)
・パーソナルケア事業:793,311百万円 (前期比+12.2%)
・ペットケア事業:131,818百万円 (前期比+13.9%)
・その他事業:8,266百万円 (前期比+28.4%)

業績

2018年12月期~2022年12月期で売上高を688十億円から30%、税引前利益を91十億円から26%伸ばすなど順調に推移。2020年12月期ならびに2021年12月期も堅調で、コロナ禍の影響は軽微であった模様。2022年12月期は、売上高898,022百万円(前期比+14.7%)、コア営業利益119,566百万円(同▲2.4%)、税引前利益115,708百万円(同▲5.1%)であった。増収減益の原因は、物流費や原材料価格の高騰


8113 ユニ・チャーム
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