7951 ヤマハの業績について考察してみた

7951 ヤマハの業績について考察してみた

PERAGARUアナリスト

四半期業績推移随時更新中

(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2023.Q4 2023.03 113,189 7,333 6.48%
FY2024.Q1 2023.06 106,196 6,859 6.46%
FY2024.Q2 2023.09 113,432 8,571 7.56%
FY2024.Q3 2023.12 122,160 10,200 8.35%
(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2017.Q4 2017.03 99,938 6,947 6.95%
FY2018.Q1 2017.06 101,249 11,575 11.43%
FY2018.Q2 2017.09 108,551 12,352 11.38%
FY2018.Q3 2017.12 118,929 17,544 14.75%
FY2018.Q4 2018.03 104,238 7,362 7.06%
FY2019.Q1 2018.06 104,484 12,143 11.62%
FY2019.Q2 2018.09 108,795 14,382 13.22%
FY2019.Q3 2018.12 118,434 18,766 15.85%
FY2019.Q4 2019.03 102,660 7,524 7.33%
FY2020.Q1 2019.06 99,518 11,130 11.18%
FY2020.Q2 2019.09 109,006 16,430 15.07%
FY2020.Q3 2019.12 114,091 16,476 14.44%
FY2020.Q4 2020.03 91,612 -703 -0.77%
FY2021.Q1 2020.06 71,787 -1,511 -2.1%
FY2021.Q2 2020.09 93,016 12,247 13.17%
FY2021.Q3 2020.12 107,500 15,980 14.87%
FY2021.Q4 2021.03 100,327 8,323 8.3%
FY2022.Q1 2021.06 102,465 18,297 17.86%
FY2022.Q2 2021.09 96,033 10,478 10.91%
FY2022.Q3 2021.12 103,833 11,851 11.41%
FY2022.Q4 2022.03 105,866 8,694 8.21%
FY2023.Q1 2022.06 105,889 11,083 10.47%
FY2023.Q2 2022.09 112,120 13,660 12.18%
FY2023.Q3 2022.12 120,212 14,408 11.99%
FY2023.Q4 2023.03 113,189 7,333 6.48%
FY2024.Q1 2023.06 106,196 6,859 6.46%
FY2024.Q2 2023.09 113,432 8,571 7.56%
FY2024.Q3 2023.12 122,160 10,200 8.35%

沿革

1887年創業者の山葉寅楠が尋常小学校の輸入オルガンを修理、同年中にオルガン政策に成功。1889年合資会社山葉風琴製造所を設立。1897年日本楽器製造株式会社を設立。1900年ピアノの製造を開始。1949年東証に上場。1954年ヤマハ音楽教室の前身となるオルガン教室を開講、同年オーディオおよびオートバイの製造を開始。1955年オートバイ部門をヤマハ発動機株式会社として分離。1959年エレクトーン、1965年管楽器の製造を開始。1987年山は株式会社に商号変更。2022年4月東証の市場区分見直しによりプライム市場へ移行。総合楽器メーカー大手

報告セグメント

同社の事業は「楽器事業」および「音響機器事業」の2報告セグメントとその他事業に大別される。2023年3月期第3四半期累計期間の売上高をみると、楽器事業が7割弱、音響機器事業が2割強を占め、残りがその他事業という構成になっている。

事業モデル

楽器事業には、楽器の製造・販売のほか、音楽教室の運営や音楽・映像ソフトの制作・販売などの事業が含まれる。主要商品は下図のピアノ、電子楽器、管弦打楽器、ギターなど。日本のほか、北米、欧州、中国での販売比率が高い。国内では音楽教室を展開しているほか、学校を通じた販売も重要な販売経路となっている。

2023年3月期第3四半期決算説明会

音響機器事業では業務用音響機器、ホームオーディオ機器のほか、防音室など技術を活かした様々な音響ソリューションを提供している。音声コミュニケーション機器にネットワーク機能を持たせたICT機器も展開する。
海外展開しており、中国、インドネシア、マレーシア、インドに製造・製作拠点を持つ。2022年3月期の海外売上高比率は74.2%に達する。

競合他社

ピアノ世界大手の7952河合楽器製作所や、電子楽器専業の7944ローランドなどが挙げられる。

強み・弱み

グローバル楽器市場でNo.1のシェアを持つこと、特に電子ピアノ等の電子楽器では世界の約半数のシェアを握り、高い知名度をもつことが同社の強み。懸念点としては、高い海外売上高比率故の為替リスクや拠点を持つ地域の地政学リスクなどが挙げられる。2022年3月期ではユーロ円レートの1円の変動が業績に与える影響は約4億円としている。

KPI

①Yamaha Music ID登録数(500万IDを目標としている)
②音楽教室生徒数(476千人:2022年3月末時点)

業績

コロナ禍や半導体不足の影響を受け売上高は2021年3月期まで2期連続減収となっていたが、2022年3月期には回復がみられた。営業利益率は下図のとおり10%台を保つも低下傾向にある。フリーCFはプラスが続く。自己資本比率は70%前後で推移。

2023年3月期第3四半期決算説明会

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