<オルタナティブデータ>実際の分析事例を含めて解説してみた

<オルタナティブデータ>実際の分析事例を含めて解説してみた

PERAGARU管理人

オルタナティブデータとは?

オルタナティブデータは、伝統的なデータソース以外から得られる情報のことを指します。一般に、これは構造化されていないデータとなり、取り扱いが難しいデータです。従来の金融データ(企業の財務報告書、経済統計など)とは異なり、オルタナティブデータは、ソーシャルメディアの投稿、衛星画像、ウェブトラフィックデータ、気候データ、クレジットカードのトランザクション等、多岐にわたる情報ソースを加工して集計したデータのことを指します。

オルタナティブデータの活用法とその価値

オルタナティブデータは、市場の動向や企業の業績に対する洞察を深めることが可能で、特にヘッジファンドや投資銀行などの金融機関で活用が進んでいます。最近では中央銀行のレポートなどにも活用されています。
この新たな情報源は、他の投資家が見落としているかもしれないパターンやトレンドを発見するための新たなビューを提供します。これにより、より正確な投資判断を行い、リスクを管理することが可能になります。

オルタナティブデータの利用に向けた課題とは?

オルタナティブデータの利用は、情報収集と分析という点では新たな可能性をもたらしていますが、同時に課題もあります。その一つが、非構造化されている大量のデータをどのように集計し、有用なデータソースに変換するかという問題です。
また、個人情報保護やデータセキュリティについての規制や法律も、オルタナティブデータの使用に影響を及ぼす可能性があります。個人情報の取り扱いについては特に注意が必要であり、適切なガバナンスとコンプライアンスが求められます。

オルタナティブデータのPERAGARUとは

「PERAGARU」は、ヘッジファンドや投資銀行のセルサイドアナリストに、個別銘柄に紐づいたオルタナティブデータを提供しています。オルタナティブデータは従来投資判断に使用されていた財務情報や統計情報よりも即時性が高く、迅速な投資判断に利用することができます。
PERAGARUでカバーしている上場企業は現在約300社程度で、ほとんどの取り扱いデータをCSVダウンロードやAPIを経由して利用することも可能です。

PERGARAUで取り扱うオルタナィブデータの種類

Webスクレイピング

PERAGARUで取り扱っているほとんどのデータソースは自社でWebスクレイピングして収集しているデータとなります。
以下の記事はWebスクレイピングを活用した分析事例です。

CMデータ

エム・データ社と連携し、上場企業のTVCM出稿回数・出稿秒数を計測できます。
特に日本の上場直後のベンチャー企業では期中のCM出稿の有無で利益が大きく変動することがあるため、中古型銘柄と相性の良いデータとなっています。
以下の記事はCMデータを活用した分析事例です。

位置情報データ

ブログウォッチャー社と連携して、小売店舗の滞在数・滞在時間を計測できます。
現在はIDOM・ネクステージに関する店舗データのみの販売ですが、各社の売上や中古車の仕入れ台数と非常に高い相関が確認できるデータとなっています。

ゲーム&トレーディングカードゲームデータ

メディアクリエイト社と連携し、メーカーの各ゲームタイトルの販売金額・トレーディングカーと(ポケモンカード・遊戯王カード・ヴァイスシュヴァルツの販売金額を計測できます。
メディアクリエイト社は、約 2500 店舗の小売業者の POS(販売時点情報管理)データを蓄積し、分析を行っています。このデータセットは、過去の売上げ、特定のゲームタイトルへの関心、季節性などの要素を包括しており、これらを元にゲーム機やゲームソフトの売上げを精緻に推計しています。さらに、詳細な情報が必要とされる場合、小売店へ直接アプローチし、聞き取り調査を実施します。これらの綿密な調査と分析は、メディアクリエイト社のデータが市場の最新動向を深く理解するための強力なツールとなっています。また、Bloomberg の記事や任天堂の決算説明資料にも同社のデータは使用されております。

PERGARAUの料金体系

PERAGARUでは個別銘柄単位の契約が月額1,100円から可能です。
無料登録をしていただくことでサンプル銘柄の閲覧も可能ですので、ぜひ登録してオルタナティブデータの活用を始めてみてください。

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