9206 スターフライヤーの業績について考察してみた

9206 スターフライヤーの業績について考察してみた

PERAGARUアナリスト

四半期業績推移随時更新中

(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2023.Q1 2022.06 6,789 -1,713 -25.23%
FY2023.Q2 2022.09 7,954 -1,023 -12.86%
FY2023.Q3 2022.12 8,653 1,312 15.16%
FY2023.Q4 2023.03 8,879 107 1.21%
(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2017.Q4 2017.03 8,981 283 3.15%
FY2018.Q1 2017.06 8,872 557 6.28%
FY2018.Q2 2017.09 10,091 1,373 13.61%
FY2018.Q3 2017.12 9,766 849 8.69%
FY2018.Q4 2018.03 9,366 91 0.97%
FY2019.Q1 2018.06 8,973 -56 -0.62%
FY2019.Q2 2018.09 10,536 1,020 9.68%
FY2019.Q3 2018.12 10,299 345 3.35%
FY2019.Q4 2019.03 10,129 -45 -0.44%
FY2020.Q1 2019.06 9,679 116 1.2%
FY2020.Q2 2019.09 10,566 629 5.95%
FY2020.Q3 2019.12 10,867 -61 -0.56%
FY2020.Q4 2020.03 9,304 -681 -7.32%
FY2021.Q1 2020.06 3,183 -3,635 -114.2%
FY2021.Q2 2020.09 4,668 -2,706 -57.97%
FY2021.Q3 2020.12 6,032 -1,214 -20.13%
FY2021.Q4 2021.03 4,412 -3,684 -83.5%
FY2022.Q1 2021.06 4,227 -1,916 -45.33%
FY2022.Q2 2021.09 4,921 -1,745 -35.46%
FY2022.Q3 2021.12 6,239 -533 -8.54%
FY2022.Q4 2022.03 5,744 -2,271 -39.54%
FY2023.Q1 2022.06 6,789 -1,713 -25.23%
FY2023.Q2 2022.09 7,954 -1,023 -12.86%
FY2023.Q3 2022.12 8,653 1,312 15.16%
FY2023.Q4 2023.03 8,879 107 1.21%

沿革

2002年12月に株式会社日本エアシステム出身の堀高明氏が、航空運送事業への新規参入を目的として、神戸市に神戸航空株式会社設立。2003年5月には株式会社スターフライヤーへ商号変更。2006年3月、国内線定期便運航開始(北九州-羽田線就航)。2007年9月、関西国際空港乗り入れ開始(関西-羽田線就航)。2008年08月、貨物運送事業を開始。2009年3月に北九州空港で、2011年2月には羽田空港において、海外航空会社の国際線旅客ハンドリング業務を開始。2011年7月、福岡空港乗り入れ開始(福岡-羽田線就航)。2011年12月に東証二部上場、現在は同スタンダード。FSCとLCCの中間的性格の航空会社で、羽田発着便を中心に現在は国内5路線を運航

報告セグメント

「航空運送事業」の単一セグメントであるが、同事業の他に附帯事業も営む。また、航空運送事業は定期旅客運送・不定期旅客運送・貨物運送に、附帯事業は空港ハンドリング業務・広告宣伝業務・商品販売業務・施設貸出業務に細分される。

事業モデル

主力の定期旅客運送事業では、北九州-羽田線(1日11往復)、関西-羽田線(1日4往復)、福岡-羽田線(1日8往復)、福岡-中部線(1日6往復)、山口宇部-羽田線(1日3往復)の5路線を運航。なお、国際線(北九州・中部-台北線)は就航路線としては存続しているものの、2020年3月から運休中。不定期旅客運送事業は、北九州空港を中心に国内外への不定期旅客(チャーター)便を運航する。貨物運送事業は、定期旅客便の一部を活用して航空貨物運送を行う。
空港ハンドリング業務では、国内外航空会社より、航空機運航に必要なハンドリング業務全般(旅客ハンドリング業務、グランドハンドリング業務)を受託している。広告宣伝業務は、同社の運航する航空機の機体ならびに機内の液晶モニター、機内誌等を活用した広告枠の販売を行う。商品販売業務では、主に機内及び公式オンラインショップにて同社グッズ等を販売。施設貸出業務は、同社所有のフルフライトシミュレーターの操縦体験プランの販売及び訓練施設貸出等を行う。

公式ウェブサイト内「就航路線」

競合他社

FSCより廉価な運賃で上質な機材とサービスを提供し、ニッチ市場をターゲットとする点はユニーク。LCCも対象にすると、福岡-羽田線に1日13往復就航する9204スカイマーク(株)が競合し得る。またFSCではあるが、9201日本航空(株)も早期割引によっては同社運賃に近い価格帯となるため競合の可能性あり。なお9202ANAホールディングス(株)とは、コードシェア便を運航するなど協力関係にある。

強み・弱み

使用機材・エンジンの一本化による整備費用等のランニングコスト削減、需要が見込まれる路線への投入による収益性の高さが強み。これによって実現した上質な機材・サービスと低価格の両立も、顧客アピールとニッチ市場開拓に寄与。
一方、新型コロナウイルスの蔓延は予想以上に長引いており、客足の戻りが遅れている点は航空業界全体の課題。同社の全路線でコードシェア協力契約を結び、筆頭株主でもあるANAホールディングス(株)への依存度が高い点はリスク集中傾向。

KPI

提供座席数、旅客数、座席利用率、運航回数、就航率などが主要KPIと見られる。
提供座席数(2023年1月):165,169(前年同月比+34.8%)
旅客数(同上):105,082(同上+70.3%)
座席利用率(同上):64.1%(同上+12.7p)
運航回数(同上):1,902 (同上+17.7%)
就航率(同上):97.6% (同上▲1.8p)

業績

売上高は、2016年3月期の34十億円から2020年3月期の40十億円へと着実に増収。一方、経常利益は2017年3月期の3十億円をピークに、以降は減益傾向。さらにコロナ禍が深刻となった2021年3月期は、5割以上の減収とともに11十億円の経常赤字となる。2022年3月期は赤字幅が縮小したものの依然として厳しく、売上高21,131百万円(前期比+15.5%)、営業利益▲6,465百万円(同+4,774百万円)、経常利益▲6,054百万円(同+5,302百万円)であった。なお2023年3月期第3四半期は、売上高23,396百万円(前年同期比+52.0%)、営業利益▲1,424百万円(同+2,770百万円)、経常利益▲837百万円(同+3,219百万円)となった。

9206 スターフライヤー
のオルタナティブデータあります